
歯科 矯正の役割
彼は死んだバクテリアを混ぜたワクチンでガン患者を治療したりしたが、腫瘍が縮小する効果が出ることもあった。
同じワクチンをネズミで実験してみると、腫瘍は腫瘍そのもののなかで内出血を起こして黒色に変わって干上がり、出血性壊死と呼ばれる現象が起きた。
しかし、試験管のなかで同じことをやっても腫瘍が死ぬことはなく、そのことから生体自身のなかの抗腫瘍要素がワクチンの力を助けているのだということがわかった。
1970年代になって、この力・・・つまり腫瘍壊死要素・・・が何かということが確かめられた。
腫瘍壊死要素が腫瘍に栄養を送っている血管にダメージを与えるのだということが、のちにわかった。
血管がダメージを受けると腫瘍の細胞に送られる血液や酸素の量が減って、腫瘍は飢え、やがて死ぬというのであった。
血液や酸素の供給を減らすという腫瘍壊死要素の働き方がわかると、研究者たちは血液の供給を減らすのにどのような方法がベストかを探究し始めた。
cの死後30年たったころ、ニューイングランドの1人の研究者が発表した仮説が研究者たちを1つの方向に進ませ、それがこれで取り上げている発見につながることになった。
鮫漁業で有名なニューイングランドで、その理論の成功・不成功が鮫漁業しだいだということに気づかれもせずに当の理論が生まれたというのは、まことにできすぎている話だ!鱈とロブスターの漁業基地・ボストンで、小児病院,とHb大医学部を兼任していたM・J・F博士は1960年代に腫瘍の本質に関する1つの仮説に立って研究を進めていた。
腫瘍とは細胞から成る新しい組織で、際限なく増殖するものである。
これに対して正常な組織の増殖にはリミットがあり、細胞の再生は死んだ細胞の分とちょうど同じ量だけ行なわれる。
腫瘍には良性のものも悪性のものもありうる。
良性の腫瘍が命にかかわることはまれだが、体の正常な機能には妨げになる。
悪性の腫瘍はどんどん増殖して周囲の組織に食い込み、血管やリンパ管を通って体内の離れた場所にも転移する。
命をおびやかすのは、ガン細胞が無秩序に増殖するからである。
増殖する腫瘍は、このようにして大事な器官の息の根を止め国栄養その他をそこから奪い取って飢えさせてしまう。
そして、主要な器官がダメになって患者は死ぬ。
だからガンを予防したり、ガンが命を奪うのを阻止しえるか否かは、ガン細胞の無秩序な増殖を止められるか否かにかかっている。
当時のすべての研究者と同じく、F博士も、腫瘍は自己増殖のために十分な血液の供給を必要とし、それを受けているという事実を知っていた。
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